ガッツポーズと闘志あふれるプレーでファンを魅了、大山志保プロ
・出生、出身地:
1977年5月25日生まれ、宮崎県宮崎市出身。
・ゴルフ歴:
10歳から初めて現在38歳、計28年です。ゴルフを始めるきっかけは『プロゴルファー祈子』というテレビドラマを観たこと。主人公が優勝トロフィーを掲げるシーンに感動し、父親と一緒に宮崎市内の練習場や自宅近くの大淀川河川敷コースに通い始めました。
・ベストスコア:
「63」(2014年9月「ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント」2日目に記録)
・主な戦績:
1994年熊本中央女子高校2年生の時に日本女子アマチュアゴルフ選手権で優勝し、一躍注目を浴びました。さらに1999年日本大学4年生の時には日本学生ゴルフ選手権で優勝し、翌2000年プロテストに一発合格しました。
2003年にツアー初優勝、その後通算16勝(うちメジャー大会2勝)をあげています。2006年には日本女子プロ史上初めて年間獲得賞金1億5千万円を突破し、賞金女王を獲得しました。プロ生活16年目の今年も、すでに国内ツアーで1勝し、7月に行われた全米女子オープンでは海外メジャー大会自己最高の5位タイに入る活躍を見せています。
・性格、キャラクターなど
自他ともに認める「負けず嫌い」。
試合で負けたくない、練習でも負けたくない、そして自分自身に負けたくない、そんな彼女の好きな言葉は「有志竟成(ゆうしきょうせい)」です。これは、「困難に思えることでも、志を曲げることなく固い信念を持って努力していれば、必ず成し遂げられる」という意味です。
彼女のゴルフ人生は決して順風満帆だったわけではありません。2009年、アメリカツアーに参戦しましたが、肘の痛みに悩まされ、翌年手術を受けることを決断しました。リハビリやスイング改造に取り組みなんとか復帰したものの、その後相次いで肩や脚を故障し、シード落ちも経験しました。
何度もゴルフを辞めようと思いました。しかし、彼女はその度にこの言葉を思い出し、逆境を乗り越えてきました。現在は「2016年のリオデジャネイロ五輪出場」という目標を実現すべく、日々努力を続けています。
また彼女は、家族と故郷をこよなく愛していることでも有名です。賞金女王を獲った翌年には家族のために宮崎市内に家を建て、彼女自身そこを拠点としてツアーを回っています。
宮崎弁を隠そうとせず、丁寧にインタビューに応じる姿に好感を持った人も多いでしょう。個人タクシー運転手をしている父親には、車をプレゼントしました。「両親が喜ぶ顔を見たい、地元の人の期待に応えたい」という思いが、彼女のパワーの源なのかもしれません。
・人気の理由
一番の魅力は、もちろんあの気合いたっぷりの「ガッツポーズ」です。気持ちを込めたパットが決まったときにグリーン上で見せる、肘を曲げ拳を何度も振る五木ひろし張りのガッツポーズは、多くのファンを虜にしています。
彼女がモットーにしている「攻めるゴルフ」や「決してあきらめないゴルフ」を見て、元気や勇気をもらっている人も多いでしょう。気迫あふれるプレー、熱意のこもったプレーがたくさんの人の心をつかむのです。
また、ゴルフに対する真摯な姿勢も彼女の大きな魅力です。38歳になった今でも常に向上心を持ち、謙虚な気持ちで目標に向かって努力している姿を見れば、誰もが彼女を応援したくなるでしょう。
是非目標を達成して、オリンピックで大活躍してほしいと思います。そして彼女が公言している通り50歳まで、いやもっと長くプロを続けて、あの気迫あるガッツポーズを1つでも多く見せてもらいたいです。